人感センサーは、ガラス越しでは反応しません。

防犯のために、室内から窓の外を人感センサーで見張りたい。そう考えて窓辺にセンサーライトやセンサー付きの機器を置いても、外を人が通っても反応しません。故障ではなく、人感センサーの仕組みによるものです。

このページでは、反応しない理由と、室内に置いたスマホのカメラで窓の外の動きを検知する方法を紹介します。

なぜガラス越しでは反応しないのか

家庭用の人感センサーの多くは、焦電型赤外線センサーという部品を使っています。このセンサーは人を「見て」いるわけではありません。人の体から出ている遠赤外線(熱)を受け取り、周囲との温度差が動いたときに反応します。

問題は、その遠赤外線が窓ガラスを通り抜けられないことです。

  • センサーが検出できるのは、波長が約 5μm 以上の遠赤外線です。
  • 一般的なガラスが通す赤外線は、波長が約 2μm までです。
人の体から出る遠赤外線は窓ガラスで止まり人感センサーに届かないが、目に見える光はガラスを通ってスマホのカメラに届くことを示す図

目に見える光はガラスを通るので、人の目には窓の外がはっきり見えます。しかし人感センサーにとって、窓ガラスは向こう側の熱を通さない壁と同じです。ガラスの向こうで人が動いても、センサーには届きません。アクリルなどの透明な板でも同じことが起こります。

出典: パナソニック インダストリー「焦電型赤外線人感センサ Q&A集」/パナソニック「センサ付照明器具は透明なガラス越しでも人を検知しますか」

ガラス越しに見張りたい場面は多い

  • 機器を屋外に出したくない。雨や盗難が心配。
  • 賃貸で、玄関の外や外壁に機器を取り付けられない。
  • 窓や玄関のガラス越しに、玄関前や駐車スペースを見たい。
  • 風除室やガラス戸の内側から、外の様子を知りたい。

どれも「室内に置いて、ガラスの外を見張りたい」という希望ですが、人感センサーではかなえられません。

カメラの動体検知なら、ガラス越しでも動きを捉えられる

置き配番の動体検知は、熱ではなく、スマホのカメラに写る映像の変化を見ています。指定した監視エリアの中で映像に変化が起きたときに、動きとして検知します。

カメラが使うのは、目に見える光です。目に見える光はガラスを通るので、窓の外の景色がカメラに写っていれば、ガラス越しでも動きを検知できます。

人感センサー(焦電型)置き配番の動体検知
見ているもの体から出る遠赤外線(熱)カメラに写る映像の変化
ガラス越し反応しない外の景色が写っていれば検知できる
暗い場所反応する検知しにくい
検知した後ライトの点灯や通知など前後の画像と動画を記録し、Gmail で通知

置き配番は検知すると、動きの直前・動きが入った時・少し後の画像と、前後の動画を残します。何に反応したのかを、あとから自分の目で確かめられます。

窓越しに使うときの手順

  1. 使っていない Android スマホを、室内の窓辺に置きます。外カメラを窓の外へ向け、できるだけガラスに近づけます。
  2. 画面を見ながら、見張りたい場所が写っていることを確かめます。
  3. 「監視エリア設定」で、見張りたい範囲だけを囲みます。道路や揺れる木が入らないようにすると、不要な検知が減ります。
  4. 「動体検知の感度」を選びます。木の揺れなどを拾いたくないときは「弱」にします。
  5. Gmail 通知をオンにして、監視を開始します。
家の中の窓辺にスマートフォンを置き、外カメラを窓の外の置き配エリアへ向けて撮影している設置イメージ

ガラス越しで使うときの注意

  • 映り込みに注意してください。 室内の照明やスマホの画面がガラスに映り込むと、外が写りにくくなります。カメラをガラスに近づけ、室内側を暗くすると軽減できます。
  • フラッシュはオフにしてください。 検知時のライトはガラスに反射して、外には届きにくく、映像にも写り込みます。
  • 夜間は外に明かりが必要です。 カメラは目に見える光で撮るため、外が暗いと検知しにくくなります。暗い場所でも反応する点は、人感センサーの方が優れています。
  • 網戸、カーテン、窓枠で見張りたい場所が隠れていないか確認してください。
  • 光の変化にも反応することがあります。 車のライトや、雲による明るさの急な変化を動きとして検知する場合があります。

置き配番は、人かどうかを自動で判定しません。侵入を物理的に防ぐものでも、警備会社へ通報するものでもありません。動きがあった前後の画像と動画を、状況を自分で確認するための材料として残します。