配達完了なのに荷物がない。誤配と盗難はどう切り分ける?

配達完了の通知が来たのに、玄関前に荷物がない。別の家に届いたのか、置かれた後になくなったのか。その場では判断できないことがあります。まずは「通知に書かれたこと」と「自分で確認できたこと」を分けましょう。

荷物がないだけで、盗難とは決められません

国民生活センターは、配達写真が自宅ではなかった事例と、自宅への置き配写真があるのに荷物が見当たらなかった事例を紹介しています。配達完了の表示だけでは、この違いを切り分けられません。同センターは、まず配送業者に配送状況を確認するよう案内しています(2026年10月時点)。国民生活センターの注意喚起、届かない場合のFAQ

問い合わせの前に、注文番号、荷物の追跡番号、配達完了の通知を手元に用意します。追跡番号は、配送状況を調べるために荷物に付けられた番号です。注文番号と同じとは限らないので、発送通知も確認してください。

配達写真と、指定した場所を比べましょう

配達写真がある場合は、荷物だけでなく周囲も見ます。ドアの色、床、表札の位置などは自宅と一致していますか。玄関前以外に、宅配ボックスや建物内の受付を指定していないかも確認しましょう。

  • 写真が自宅と違うように見える:違うと思った箇所を配送業者に伝えます。
  • 写真は自宅に見える:指定場所と、家族などが取り込んでいないかを確認します。
  • 写真がない、場所を判断できない:配達場所と時刻を配送業者に確認します。

写真に似たドアが写っているだけでは、自宅への配達を断定できません。また、自宅に荷物が置かれた写真があっても、その後の経緯までは分かりません。近隣に他人の荷物が見えても、勝手に開封したり持ち帰ったりせず、配送業者に確認を依頼しましょう。

玄関前の記録は、置かれる前後を比べる材料になります

自分で撮った画像や動画があれば、配達通知の時刻の前後を見返します。「荷物を置く場面が写っている」「その後、荷物が見えなくなった」と分かれば、配達後の状況として説明できます。ただし、家族が取り込んだ可能性なども確認が必要です。

反対に、誰かが来た場面が記録に見当たらなくても、「誰も来ていない」とは言い切れません。撮影していない時間、画角の外、暗さなどがあると、来訪を確認できないことがあります。「記録には来訪が写っていませんでした」と、見た範囲を伝えてください。

通知・配達写真、玄関前の記録、実際の指定場所を比べ、記録に来訪が写っていなくても誰も来ていないとは言い切れないことを示す図

次の配達では、確認の材料を残す方法もあります

置き配番は、使っていないAndroid スマホを玄関前などに向け、カメラで見守るアプリです。侵入検知では、指定した監視エリア内の動きを検知し、直前・動きが入った時・少し後の画像と、前後の動画を記録します。何が起きたかは利用者自身が確認します。

状態変化検知では、人が通っただけでは知らせず、荷物が置かれた・なくなったなど景色の変化が残ったときに知らせます。変化の前後の画像を残し、動きを伴う場合は動画も記録します。人・荷物・盗難を自動で判定する機能ではありません。

暗い場所では検知しにくく、カメラに写らない場所のことは分かりません。盗難を物理的に防ぐことも、警備会社や警察への通報もできません。過去の配達を後から撮り直すこともできないため、記録は配達前から用意する必要があります。

問い合わせでは、事実と不明点を分けて伝えましょう

「通知は届いたが指定場所にない」「写真の床が自宅と違う」「記録では荷物が置かれ、その後見えなくなった」。このように具体的に伝えます。原因が分からない場合は、分からないままで構いません。被害後の連絡・相談の詳しい手順は、置き配の盗難被害に遭ったときの対応にまとめています。